オオクワガタ

ヒラタクワガタ

小型ドルクス

ノコギリクワガタ

ミヤマクワガタ

マルバネクワガタ

オウゴンオニクワガタ

シカクワガタ

ネブトクワガタ

パプアキンイロクワガタ

ツヤクワガタ

ホソアカクワガタ

フタマタクワガタ

その他のクワガタ

セッティングと管理

基本的なセッティングを考えよう

飼育用のセッティングでは、ケージの底に最低でも昆虫が完全に潜れるくらいのマットを敷き詰め、水を加えて充分に湿らせておく。
水分量は、マットを握ったら固まる程度。水が滴るようだと湿りすぎなので、新しいマットを足すか、ちょっと乾燥させてから使う。
そして、マットの上に登り木やエサ台を置き、エサを入れれば、それだけでOK。クワガタは基本的にペア単位でケージに入れよう。
オス同士では、縄張り意識の強いオスが他のオスを挟み殺すことが多い。小型の種類やおとなしい種類は、複数でも飼育できるが、その際は弱い個体が逃げれるように、大きなケージにたくさん登り木をいれ、エサも複数の場所に用意する。
また、ブリードさせる気がないときは、オスとメスを分けて飼った方がメスが挟み殺される心配がなくていい。

基本的なセッティング

エサはこまめに交換

エサは、昆虫ゼリーの大きさでも変わるが、週に1~2回交換する。
ゼリーのカップが空になっていたり、干からびているようだと、交換の間隔が空きすぎなので、もっと頻繁にエサを交換するようにしよう。

エサの交換

掃除はいざというときに

クワガタのケージは順調に飼育できていれば、掃除の必要はない。
ただ、ゼリーがこぼれて腐ったときや、コバエやダニが湧いたときは、マットを全部新しいものに変えて、ケージも洗っておこう。
飼育開始時に、材などにカビが生えることがあるが、これは一時的なもので、ケージ内での微生物のバランスが整ってくると、自然に消えてしまうので、神経質にならなくてもいい。

いざという時の掃除

水分の補給が大切

水をやるのは、マットに水分を補給するという意味もあるが、昆虫にも直接飲ませないと、ゼリーの水分だけでは足りないことがある。
基本的に、エサを替えるときに加水して、水滴が登り木などについていれば、それを昆虫が飲む。
ただ、きちんと飲んでいないことがあるので、週に一度くらいは、昆虫を掘り出して、直接体にスプレーして、飲ませるのもいい。

クワガタ水分補給

クワガタの手入れが必要なときもある

クワガタも元気なうちは、あまり体が汚れないものだが、長生きしていると、だんだん汚れが付着してくる。
マットやゼリーがこびりついたら、水をかけて歯ブラシなどで軽く擦ってやろう。ただ、頻繁に行うと、クワガタによけいなストレスをかけることになる。
また、時折、マットに湧くダニではなく、クワガタにダニがつくことがある。
たくさんつくとクワガタが衰弱するようなので、見つけたら、歯ブラシなどで擦り落としておこう。

ダニ取り

気軽に楽しむブリーディング

ブリーディング(繁殖)といっても、特別に難しいことはなく、基本的に成虫を飼うのと同じ方法で、ケージ内に産卵のための材やマットを多めに入れればよいだけだ。難しいといわれる種類でも、本当に管理が難しい種類は少なく、たいていは材やマットの好みがうるさいだけで、管理はそれほど変わらないもの。
気軽にブリーディングを楽しもう。

ブリーディングに合わせた用品を選ぶ

エサは、ブリーディング用と銘打った、高タンパクゼリーがたくさん市販されているので、そういったものを与えればいい。
メスはたくさんの卵を産むために体力をかなり消耗してしまうので、品質のよいものを与えたい。
また、ケージも飼育用と変わらないが、材やマットをたくさん入れるので、深い容器がベターで、なるべく大型のケージのほうが有利だ。

産卵用品1 産卵用品2

産卵用の材を選ぶ

単に材と呼ばれることが多い。一般的には、シイタケ栽培に用いられたホダ木を、ケージに入れやすいように20センチ前後にカットしたものがショップで売られている。これは、多くのクワガタが好む白腐れという状態に近いため、産卵には適するが、キノコを収穫した後のホダ木がほとんどのためか、幼虫の飼育には向かないようだ。
樹種によって、クヌギ材、ナラ材、ブナ材などに分けて市販されている。
ブナ材がもっとも硬いが流通量がやや少なく、オオクワガタなど硬い材を好む種類にはクヌギ材がよく使われ、ヒラタクワガタやパプアキンイロクワガタなど、やわらかい材を好む種類にはナラ材がよく使われている。

産卵材

産卵用のマットを合わせて選ぶ

ブリーディングセットに用いられるマットは、産卵形態によって役割が変わってくる。材にしか卵を産まない種類の場合、マットは産卵に直接は必要ない。しかし、親虫が落ち着いて産卵するために潜る、隠れ家的な役割と、材の乾燥を防ぐ役割がある。そのため、安価な昆虫マットでも大丈夫ということになる。
一方、カブトムシやネブトクワガタなどのように、マットにばらまくように産卵する種類の場合、普通にマットを入れても、親が気に入らないと産卵しない。また、マットが幼虫の最初のエサともなるので、発酵が未熟で途中で高温になったりするようなマットでは、幼虫が死んでしまうことがある。そのため、それぞれに適した発酵マットを使用する。

産卵マット

特殊な材で効果を上げる

やや特殊で高価な産卵材として、霊芝というキノコを植えたレイシ材、カワラタケを植えたカワラ材なども市販されている。また、自然にできた枯れ木にカワラタケが繁殖した天然カワラ材などもある。
こういったやや特殊な材は、オウゴンオニクワガタのような産卵、繁殖の難しい種類をブリードする場合や、材飼育といって、自然に近い状態で飼育し、形のいいクワガタを育てる場合などに使われている。

オウゴンオニクワガタ
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