野生のオオクワガタ
野生では、台場クヌギと呼ばれる太いクヌギを好み、オスには強い縄張り意識があって樹液の出る木をテリトリーとし、その樹洞の中に潜んでいてほかのオスや他種のクワガタ等、メス以外の邪魔者がやってくると激しく追い払う。
交尾を済ませたメスは、比較的乾燥した枯れ枝や立ち枯れてカワラタケなどの発生している木に卵を産み付ける。
夏から秋に産卵された卵は、その年のうちに孵化し、幼虫で越冬して、新成虫で二度目の越冬をし、産卵から2年目の春に木から出てくる、というライフサイクルを送るのが一般的。
しかし、メスは幼虫で2年かかるものもいる。木から出た成虫は、成虫のまま越冬し翌年も活動するが、中には5年も生きるものがいる。この長寿なところも人気の秘密である。